足のトラブルとインソールの相性 外反母趾・扁平足・O脚・X脚
- sanyougishi
- 3 日前
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目次
はじめに
外反母趾とインソール
扁平足とインソール
O脚とインソール
インソール選びのポイント
まとめ
1. はじめに
足のトラブルは「年齢のせい」と片づけられがちですが、多くは足のアライメント(骨の並び)や筋バランスの崩れから起こります。これらを手軽にサポートできるのがオーダーメイドインソールです。靴の中で足を正しい位置に導き、負担を分散することで、痛みや変形の進行を抑える役割を果たします。ここでは代表的な3つのトラブルとインソールの相性を解説します。
2. 外反母趾とインソール
外反母趾は親指が外側へ曲がり、付け根の関節が痛むトラブルです。原因は母趾の軸が倒れ、横アーチが潰れることにあります。インソールは次のように相性が良いと言えます。
横アーチの形成サポートで親指の方向性を整える
母趾への過剰な荷重を分散し、痛みを軽減
靴内での母趾の倒れ込み(過回内)を防止
ただし、既に強度の変形がある場合は「矯正」ではなく「進行予防」が中心になります。早期の使用ほど効果が出やすいのが特徴です。
3. 扁平足とインソール
扁平足は土踏まずが低くなり、足裏全体が接地しやすくなる状態。アーチの低下により、疲れやすい・膝や腰に負担が出る・歩行が不安定になるなど全身へ影響が出ます。インソールは特に相性が良く、
内側アーチを適切に支えることで、足の倒れ込みを防止
アーチの再形成を助け、歩行時の衝撃吸収が改善
長時間の立ち仕事でも疲労軽減の効果が高い
扁平足のタイプ(柔らかいのか、硬いのか)によりアプローチが異なるため、オーダーメイド評価が効果を最大化します。
4. O脚とインソール
O脚は膝が外側へ開いた状態で、実は足部のアライメントが大きく関与しています。特に**踵の傾き(回内・回外)**が膝のラインに影響します。インソールで期待できる効果は以下の通りです。
踵の傾き(ヒールバランス)を調整し、膝への負荷を均等化
内外側の荷重バランスを整え、歩行の安定性が向上
関節のねじれを抑え、膝・股関節の負担軽減
構造的な骨格によるO脚は矯正は難しいものの、「歩き方が悪くなるのを防ぐ」「痛みを予防する」という点でインソールの相性は非常に良いです。
5. インソール選びのポイント
足のトラブルは一人ひとり原因が異なるため、次のポイントが重要です。
足部評価(アーチ・骨配列・可動性)の実施
使用シーンを考慮(仕事・運動・日常)
靴との相性を含めた総合的なフィッティング
市販品では限界があるため、オーダーメイドでの調整が最適
義肢装具士の視点から言えば、「足の状態・力の入り方・動作」を見て微調整するだけでも効果が大きく変わります。
6. まとめ
外反母趾・扁平足・O脚はいずれも足のアライメントの乱れが原因であり、インソールはその乱れを靴の中で最も自然に補正できるツールです。痛みの軽減だけでなく、変形の進行予防や歩行改善にもつながるため、早めの導入が効果的です。特にオーダーメイドは足の特徴を正確に捉えられるため、より高い相性を発揮します。


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