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東洋医学とインソール!?

インソールといっても、ドラッグストアなど手軽に購入できるものから自分の症状に合わせて作るフルオーダーメイドといったのものなど様々なものがあります。

今回は東洋医学という少し面白い視点からインソールについて考えていこうと思います。


そもそも東洋医学って何?

東洋医学とは、中国や日本をはじめとするアジアの伝統医学の総称で、体全体のバランスを重視しながら、自然治癒力を引き出して健康を改善する医療体系です。約2000年以上の歴史を持つこの医学は、西洋医学と異なり、病気そのものではなく「人間全体」を治療対象とします。

①気(き)、血(けつ)、水(すい) 東洋医学では、人体は「気(エネルギー)」「血(血液または栄養)」「水(体液)」の3つで構成されていると考えられます。これらが滞りなく循環することが健康の鍵であり、乱れると病気や不調を引き起こします。

②陰陽(いんよう)と五行(ごぎょう) 陰陽思想は、すべてのものが「陰」と「陽」という2つの相反するエネルギーで成り立つという考え方です。例えば、寒い(陰)と暑い(陽)、静(陰)と動(陽)のバランスが健康の基本とされています。 また、五行は木・火・土・金・水の五つの要素で世界が成り立つとする理論で、これが内臓や季節、感情とも深く関わっています。

③経絡(けいらく)とツボ(経穴) 体には「経絡」と呼ばれるエネルギーの通り道があり、そこを流れる「気血」が滞ると病気が発生するとされています。経絡上にある「ツボ」を刺激することで、滞りを改善し、自然治癒力を高めます。


東洋医学と西洋医学の違い

特徴

東洋医学

西洋医学

視点

全体を重視(体質やバランス)

部分を重視(病気や症状)

治療アプローチ

自然治癒力を高める

即効性のある治療

時間軸

長期的な体質改善

急性の症状を短期的に治療

主な技法

鍼灸、漢方、整体、ツボ刺激

手術、投薬

東洋医学は、病気を治すだけでなく、病気にならない体づくりを目指す予防医学として、現代の生活においても重要な役割を果たしているそうです。



以上のことを踏まえて東洋医学の観点からのアプローチと、現代のインソールを活用したケア方法を考えてみます!!!



扁平足・外反母趾・冷え性:原因と症状の関係

扁平足は足の土踏まずが低下または消失した状態で、足全体のアーチが崩れることで、外反母趾や姿勢不良の原因になることがあります。一方、冷え性は足先の血行不良が主な原因であり、足元が冷えることで関節や筋肉が硬直し、外反母趾や足の疲れを悪化させることがあります。これらの症状は、互いに関連し、悪循環を引き起こすことが少なくありません。


東洋医学の視点:足元から整える健康法

東洋医学では、足元は全身の「気」「血」の巡りを反映する重要な部分と考えられています。以下のアプローチが効果的です

  1. 足のツボ刺激 冷え性には、足裏にある「湧泉(ゆうせん)」のツボを温めたりマッサージしたりするのが有効です。このツボは腎の経絡に属し、冷えを改善し、全身の血行を促進します。

  2. 整体や気功 東洋医学では、骨格や筋肉のバランスが気血の流れに影響を与えると考えられています。整体や気功を取り入れることで、足のアライメントを整え、扁平足や外反母趾の症状を緩和する効果が期待できます。


東洋医学とインソールの活用

以上のことを踏まえて東洋医学のアプローチと、現代の技術を用いたインソールを活用することで、より足元のトラブルに包括的なケアが可能ではないかと考えます。

元よりインソールは足のアーチをサポートし、正しい足の位置を保つことで、外反母趾や扁平足による痛みを軽減する効果があります。

そこに東洋医学の考えである湧泉や悩みのある個所(例えば心臓、肝臓、腎臓など)を刺激をできるようなクッションや型どりをして足型の修正を行えばさらに効果的なインソールを製作することができるのではないかと思います。


今回はあくまでも可能性の話なのでもう少し深く知る必要があると思いますが、まだまだインソールの可能性を広げることができるのではないかと思いました(^^♪








 
 
 

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